自営業は自由なのか?(その2)

前回に引き続き、「自営業は果たして自由なのか?」の自分なりの懸念点を挙げていきます。

③特に税理士のような業務独占資格で食っていく場合、資格に縛られないか?
税理士の仕事(税務相談や税務代行)は、税理士の資格が無いと行うことができません。だからこそ、資格の壁によって市場競争からある程度守られているというメリットもありますが、一方で「資格を失ったら仕事ができなくなる」という危険性も孕んでいます。
つまり、税理士会からの業務停止処分に怯えながら仕事をしていく必要があるのです。主に「脱税相談に乗ること」などが処分理由になりますが、それ以外にも「税理士は、税理士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。」とかいう漠然とした規制もあったりします。極端な話、税理士会のさじ加減で飯が食えなくなるのです。
会社員は労働基準法の後ろ盾もあって、経営者とある程度対等に戦うことはできますが、税理士は税理士会に立ち向かうことはできません。

④仕事内容や住む場所を変えづらくならないか?
僕は今まで何回も転職してきて、何回も引っ越してきました。なので、これからも仕事内容を大幅にとは言わなくても若干方向性の違った仕事に変えたり、東京に戻りたくなる可能性も無くはないと思います。
そう思ったときに、税理士として開業していて、ある程度お客さんもいたらどうなるでしょうか?自分を信じて契約してくれた人を裏切ることになりかねません。
開業から雇われに戻るのなら、事務所契約してたらその手続きや、個人事業や法人を閉じる必要があったり。就職活動においては、自営の職歴はあまり評価対象にもならないでしょうし、「また開業するんじゃないか?」の懸念も与えてしまうでしょう。
一方で、会社員から会社員への転職であれば非常に簡単です。お客さんは自分と契約しているのではなく、会社と契約しているのです。自分は会社という組織の、替えの利く歯車の一つに過ぎません。

以上、「自営業は自由なのか?」について、懸念点を上げました。ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、それでもやはり日々の「仕事への取組み」については、開業の方が自由度が高いのは間違いないでしょう。

・良くも悪くも、仕事のマニュアルや規則なんて無い。
・仕事の量を自分で決定できる。
・上司はおらず、一緒に働く人は自分で選べる。
・納得できない仕事をする必要が無い。
・組織行事に付き合う必要が無い。
・会社からの評価にストレスをためることは無い。能力高い人ほど損をする、ということは無い。
・働く場所、時間、服装は自由。
・良くも悪くも定年退職は無い。

このような事項は、自営ならではの特権だと思います。ただ、これらの特権に目が行ってしまうが故に、見落としそうな懸念点を今回の記事にしました。

自由な働き方とは何なのか?これからも僕は思考を続けたいと思います。

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